岐路に立つ日本 2015 6 13

 原油や天然ガスを大量に輸入する日本。
さらに、食糧だけでなく、鉄鉱石などの地下資源も輸入する日本。
 このような状況では、外国なしに「日本の豊かな生活」は成り立ちません。
だからこそ、日本人は、国際情勢に強い関心を持つべきです。
 にもかかわらず、今では、若者を中心として、
「内向き」になりつつあると言われています。
 ところで、原油や天然ガスを買うにしても、
相手国は、日本の円を受け取ってくれません。
ドル(あるいはユーロ)を用意して、原油や天然ガスを買う必要があるのです。
 さて、どうやって、ドルを獲得するのか。
映画のように、魔法でドルが出てきませんので、
日本は、日本製品を外国に売って、ドルを稼ぐ必要があるのです。
ここでも、日本は、外国なしに「豊かな生活」は成り立たないということになります。
 もちろん、日本の近海で、ある日、突然、
原油や天然ガスが大量に噴出したならば、そういう苦労はありませんが、
それは、「魔法」でも使わない限り無理でしょう。
 それでも、「外国とはかかわりたくない」という人も多いでしょう。
日本は、外国と比べて、はるかに安全で衛生的なので、
そういう気持ちになるのは、自然な感情です。
 実は、ひとつだけ方法があります。
それは、江戸時代に戻ることです。
日本の江戸時代は、自給自足の経済でした。
質素な暮らしでしたが、一切、外国に頼ることなく、自力で成り立っていたのです。
 「いまさら、この現代において、
江戸時代のような、質素な生活には戻れない」と思ったでしょうか。
 実は、唯一の超大国であるアメリカですら、そういう動きがあるのです。
それが、「アーミッシュ」と呼ばれる人たちです。

アーミッシュ 2012 9 2
 アーミッシュとは、アメリカやカナダにおいて、
キリスト教の宗派の一派で、
移民当時の生活様式を守るため電気を使用せず、
現代の一般的な通信機器(電話など)も家庭内にはない。
 原則として現代の技術による機器を生活に導入することを拒み、
近代以前と同様の生活様式を基本に農耕や牧畜を行い自給自足の生活を営んでいる。
自分たちの信仰生活に反すると判断した新しい技術・製品・考え方は拒否するのである。
 基本的に大家族主義であり、ひとつのコミュニティは深く互助的な関係で結ばれている。
新しい家を建てるときには親戚・隣近所が集まって取り組む。
服装は極めて質素。
子供は多少色のあるものを着るが、成人は決められた色のものしか着ない。
洗濯物を見れば、その家の住人がアーミッシュかどうかわかる。
(以上、ウィキペディアから引用)
 世界で最も科学技術が進んだアメリカにおいて、
このような宗派があるとは、驚きでしょう。
 しかも、今も、アメリカの各州において、
確実にアーミッシュが増え続けているというのも驚きでしょう。























































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